彼女ができた

と
彼女「に」出来た

たった一文字違うだけで、
言葉の重みが全然変わってきてしまいますよね。

突然、彼女から「デキちゃった」と言われたら
皆さん、どうしますか？

僕の親友は、一年前にある決断を下しました。
「デキちゃったかもしれない」と告白した彼女に対して
「産んでくれ、結婚しよう」と告げたのです。
当時僕の住んでいた日吉のマンションの一室で
彼女に電話する彼の真剣な横顔が忘れられません。

ところが、彼女の使った妊娠検査薬が古かったために誤反応を
起こしただけで、実は妊娠していなかったことが分かりました。
したがって、彼等は結婚にまで至ることもありませんでした。

彼の決断は、結果的には無意味でした。

しかし、それ以来、彼に差をつけられた気がしてなりません。
成熟度の違いというのでしょうか。
人生を賭けた決断を下した経験のある人間ってのは
どこか、物事の見方が違ってくるのだなと感じます。
彼と同じ視点を獲得できるのは、いつのことになるだろう。

なんだか、センチメンタル。