ふと

気づけば、僕は暗い森の中に迷い込んでいて。

というのは嘘だけど。

ふと

振り返れば、そこには後続のランナーなんていなくて。

ふと

先をみやれば、ペースメーカーがなぜだか僕の遥か前を全力疾走していて。

ふと

左右を見れば、なぜだか沿道の応援団まで競い合うように走っていて。

ふと

見上げれば、遥か中空を、さっきまで後続集団にいた友人が翔び交っていて。

ふと

感傷的になれば、「そんな暇はないぞ」とばかりに

タイムラップを僕に向かってチカチカと表示する先導車が現れて。

ふと

気づけば明日は妹の誕生日だった

「メール送らなきゃ」


一気にクールダウンした頭に以下のような疑問が思い浮かぶ。


「はて?もう42.195kmを走り終えたはずなのに。なんで走ってるんだ?」

「そういや、このレースは『マラソン』じゃなくて、『競歩』だったような」

「でも、競歩だったらオレ、とっくに失格じゃん?」

自嘲気味に呟いて

しばし、考え込む。せわしなく足を運びながらも。

んで、気づいた。


「あぁ、この競技って、トライアスロンだったんだ」

「走りきった後に、自転車乗って、海で泳いで…」

でも、ここで新しい疑問が。

「って逆じゃね?順番。普通、水泳⇒自転車⇒マラソンの順なのに」


栄光のゴールを切ったつもりが、レースの仕切り直しを強いられるみたいにして

僕はスタートラインへと引き戻されていく。

うーんうーん。

このレースにルールがあるのかどうかも怪しいけれど

確実なことが一点だけ。

どうやらレースはまだ終わってないらしい。

むしろ、まだまだ序盤戦といった様相。



もうクライマックスを迎えてしまったつもりでいる自分は

どこまで走りきれるのかな。

とにもかくにも、孤独なレースは続いてく

わおぉミスチルだ。

ver.3


忘れもしない。

オービエントで、外資金融に務めるピーッと出会って…

ピーッ

ガーッ

プツッ



以下、自主規制。

想いださない方がいいこともある。

僕みたいな懐古主義者にも、そんな夜があったらしい。

ふぁっく。

言い訳してもいいわけ?

alljapan012004-11-02


絶対ダメ。

江角マキコか、お前は。

夜、宣伝会議セミナーに参加していた友人から電話が入る。

懇親会があるとか。午後9時。田町から山手線でグルーリ弧を
描いて渋谷へ。銀座線乗り換え。いつも改札を通る直前に
電車が行ってしまうのは何故だろう。表参道の交差点近くに
あるお洒落なバーで、その会は催されていた。

そこでなかなか面白い話が聞けたので、ちょっとここにメモる。
意味が分からなかったらごめんなさい。

・commission制度はなくならない。
cliantにとって、定額制の方がオトクな場合が多いから。
EX. KDDI パケ放題

・この僕でなければ語れないこと。

・アイコンタクトって重要ね。

・適切な喩えは会話を上質なものにする。

・学生と会うメリット

・ESは15分のコミュニケーションを成立させるための公開ネタ帳。


やっべぇ。
そんなつもりはないけど、「シューカツ」寄りの日記になってる。
なんだか、こういうことを記すのってかっこわりー。
ダメダメ。もっとスマートに生きたいですね。

明日以降、こういうことは自分の胸に秘めておくよう心がけます。
あまりに書くこと(書けること)がなかったからさ。

今日の俺、かっこわるい。
俺の今日、かっこわるい。

そういえば、某M里が頭頂部を再び気にし始めた。

僕は何をおもえばいいんだろう。
僕は何て言えばいいんだろう。

quoted from JAM (THE YELLOW MONKEY)

明日も、会議だ。頑張ろう。
論文も、同時に頑張ろう。

人として。笑

穢れた舞台

金魚@六本木


六本木「通」ならずとも、一度は耳にしたことがあるだろう名店
「金魚」。所謂、ニューハーフ・ショーパブだ。今年で10周年を
迎える由緒正しき?古参ショーパブだ。
たまたま招待券をもらったという友人に連れられて怪しげな店の
戸をまたいだ僕だったが、実はニューハーフ・ショーを観覧するのは
初めてではない。9月にタイを訪れた際に、「カリプソ」という
タイでNo,1だといわれるショーパブに立ち寄った。(そのときの様子は
友人・ムトゥの日記に詳しい)

そんな経験も手伝って、ニューハーフ・ショーそのものには抵抗が
なかった。
店の内部は暗く、テーブル脇に設置されたピンク色に発行する蛍光灯が官能的な雰囲気を醸し出していた。ショーの開始時間が20分
ほど遅れるなど、劇場側のアバウトな姿勢が気になったけれど、
その間は適当にフードをつまみながら時間をやり過ごした。今思えば
店内の一種異様な空気に馴染むために必要な時間だったのかもしれない。

いざ、ショーが始まるや否や、絢爛豪華なショーに圧倒されるばかり。
POPSあり、TRANCEあり、果ては沖縄民謡までも網羅したメリハリのある
構成。単なるダンスショーに終始するのではなく、それぞれに綿密に
練られたストーリーが添えられている。沖縄民謡の下りでは、戦時下の
幼いカップルを引き裂く戦争を主題に壮大な大河物語がステージ上に
繰り広げられた。あまりの出来栄えに思わず、涙(笑)。いや、本当に。
観る人が観れば、茶番かもしれない。でも、最前席に陣取った
僕らの耳には、役者たちの衣擦れの音や息遣いがはっきりと聞き取れる。
僕らの目には、華美な衣装とは好対照を成すボロボロになった
タップシューズが映る。そんなディティールが、彼ら(彼女ら?)の
バックグラウンドを連想を連想させて止まない。
劇中の人物たちの悲哀と共に、彼らがそれぞれ背負った宿業が胸に迫ってきた。勝手に今に至る人生の軌跡を想像してしまうのね笑
この華やかな舞台に上がるまでに、どれだけの時間を自分のセクシャ
ティーを見つめることに費やしたんだろう、とか。きっと親父に
勘当されてるに違いないだろう、とか。
舞台上で展開されるストーリーとは別に、ふとした瞬間に垣間見る
ことのできる役者たちの人生の一幕が断続的に上映されている。
そんな魅力が、金魚にはあった。
(これってカリプソでは感じ取れなかったものかも。なんでだろ)

ただし、ステージを彩るのは、決して憐れみを誘う物悲しさじゃない。
計算し尽くされた演出、壮大な舞台装置、随所に効果的に使われる照明…
そして、そうした「仕掛け」と寸分違わぬタイミングで演技する、役者。
終幕を迎えたとき、会場を包み込むのは、純粋な感動。
「あいつら、かっけぇ!」
そう、かっこいいんです。「かわいい」「キレイ」といった感情は
初めのうちだけ。舞台が進行するに連れ、賞賛の対象は彼らの容姿
よりも、その内面に移る。心意気が男前なんですよね。さまざまな
困難を乗り越え(といっても、僕らが勝手に創り上げたストーリー笑)
舞台上で最高のパフォーマンスを発揮している彼らって、存在そのものが
すごくドラマチックだ。かっこいいなぁ。

余談。
なぜだか、目まぐるしく立ち代わる登場人物や、瞬時の衣装チェンジを
目の当たりにして、歌舞伎を思い出した。

歌舞伎の例を挙げれば、その創始者出雲の阿国だといわれるが、
後に女性は穢れと見なされて舞台上に上がることを禁じられた。
相撲も同じ。土俵上に太田房江が上がることは許されない。小雪
だったらいいけどね。個人的には。
話が逸れた笑 つまり、男だけで構成されてきた舞台を、他ならぬ
男自身が完全な女性を演じることで「穢し」てみせる点がカタルシス
を感じさせるのかも。(女形はちょっと違うかな。)
その点が、ニューハーフ・ショーが女性に人気を博す理由のひとつだったり?

そんなことを考えつつ家路についた。

皆さんも、一度は絶対、訪ねてみてほしい。
絶対泣くからさ。

あぁ、そういえば開場が9時半くらいだったんだけど、時間に余裕が
なかったので、金魚まで走って向かうはめになった。

最後尾を走る僕の前には、ニューハーフ・ショー目当てに
六本木を失踪する女が3人。

シュールな光景だ笑

必死やなー、おまえら。とか思いつつニヤリと笑ってしまいました。
失礼。

新陳代謝

昨日は所属する研究所のOBOG会が催された。

ところが、通常イメージされるOBOG会とは趣を
異にすることに留意して欲しい。

現役バリバリの社会人の集う会合ではなく、
参加者の大半は現役を退いたお爺ちゃん方。

僕自身は、昨年の会に参加したことがあったので
そのことは分かっていたのだが、初めて参加した人は
会場に入るなり表情が凍り付いていた。
強張った顔がはっきりと物語っていた。

「え?聞いてないんだけど。こんな感じの会なの?」

はい、そうなんです。
基本的に、お爺ちゃんたちと如何に絡むかに気をつけつつ
行動する場なんです。

立食パーティーは戦争だ。

この一文を読んで、
「あぁ、早く食べないとおいしい料理なくなっちゃうもんね」
なんて思ったpure boy&girlはも少し世慣れしたほうがいいね。

その本意は、要するに立食パーティーでは積極的に話しかけろ!
ということ。ボヤボヤしてるとあっという間に時間が過ぎる。
しかし、話しているだけでいいのかというと、そうでもない。
自分との共通項の全くない人の話を聞いていても、時間の無駄だしね。

限られた時間の中で、出来るだけ多くの人と話し、
出来るだけ多くのことを引き出す。

戦術以前に上のような心意気が求められる。

相手がお爺ちゃんだろうと、おじさんだろうと、おばさんだろうと
この点は変わらない。

というわけで、現役バリバリの社会人のお話を聞くことは諦めて
立食パーティーの練習に専心することにした。

なんとか相手に心地よく話してもらうために、背後に山盛りになった
料理には目もくれない。
「欲しがりません、勝つまでは」
必死に心の中で念じる。
「撃ちてし、やまぬ」
ご老人のマシンガン・トークにも
ただただ、耐え忍ぶ。
うん、意外に面白くなってきた。
「へぇ〜、そうなんですね〜(…)いやいや、まだまだお若くみえますよ」



なんか、楽しい。
お年寄りって、pureだ。
なんだか、ボランティア気分(2000円払ってるけど)


そんなわけで、個人的には楽しみを見出すことのできた会合だったが、
それにしても。やっぱり、やっぱり、ここで敢えて指摘しておきたい。
我慢できない。

綱町三田会は、少しは新陳代謝するべきでしょう…
勇退されたOBの方々の同窓会じゃないんですから…苦笑

現役社会人のOBが参加できない事情には、「忙しい」ということも
もちろんあるでしょうが、それ以上にOBOG会の中に蔓延っている「老害」が
透けて見えました。OBOG会なんて言っても「OG」一人も来てないしね…

事実、「多忙」とは言っても卒1、卒2のOBの方々は二次会から参加して
下さいましたし。

そんなことを思った「秋○の夕べ」←隠す意味ないね。
ともあれ、主催者のOBOG会には感謝。

新陳代謝の激しい僕だからこそ、一刻も早いOBOG会の改編を希求致します(笑)

P.S ちゃんとお風呂入ってますから!>スーツがおそろの猪澤さん